KOKULABOとは?
「KOKULABO」とは教育現場と地域社会の交点として、学生と社会人が共に地域の問題解決を行うことを目的に、静岡県立大学国保研究室(KOKUBO-LAB)が主宰する研究・教育活動です。問題解決や未来への提案を行うためのLearning Communityであり、地域社会と教育現場との溝を埋めるプラットフォームとして、地域の新しい未来を発信していくことを目指しています。
取り組みの柱は、学生によるプロジェクト学習(Project Based Learning)とワークショップ(Open Lab)です。大学で学ぶ経営学や組織論の知識を活かし、企業や地域の問題解決のための調査や未来への提案を行ったり、研究室に様々な人を招いて問題解決やイノベーションのための対話の場を作ったりという活動を通じて、地域社会と教育現場とをつなげています。2019年には「KOKULABOフューチャーセンター」がGood Design賞(教育・推進・支援手法)を受賞しました。
KOKULABOの活動について
オープンラボ
定期的に地域に研究室を開き、問題解決やイノベーションのための対話の場を作っています。学生と社会人が上座のない楕円テーブルを囲んでディスカッションすることで、オープンイノベーション、ソーシャルイノベーションにつながるアイデアが生まれます。学生の意見を聞いてみたい、プロジェクトの相談をしてみたい方は、気軽に遊びに来てください。開催日時の最新情報はブログをご覧ください。
フューチャーセンター
欧州発祥のフューチャーセンターは、企業、政府、自治体など様々な立場の参加者が集まり、課題解決やイノベーションの創造といった目的で、未来思考の対話を行うための場です。学生がファシリテーターを務めるKOKULABOフューチャーセンターは、2019年にGood Design賞(教育・推進・支援手法)を受賞しています。現在、こうしたフューチャーセンターの活動の輪が静岡で広がっています。
Project Based Learning
大学で学ぶ経営学や組織論の知識を活かし、問題解決型のプロジェクト型学習を行っています。地域の企業やNPOから持ち込まれた課題をテーマに、チームまたは個人で4~5ヶ月間をかけてとりくみ、調査に基づいた提案を行います。具体例はアニュアルレポートやYouTubeをご覧ください。プロジェクト依頼もお待ちしております。
過去のプロジェクト
■(株)富士通ソフトウェアテクノロジーズ様
2020年チームプロジェクト (11期 熊谷・篠原・下田)
2020年はコロナ禍により大学での講義がオンラインで行われました。その実体験と学生への調査を元に、リモートスタディの利点を活かした学習効果の高い次世代サービスを提案しました。
■(株)アルバイトタイムス様
2020年チームプロジェクト(11期 後藤・高市・宮崎)
コロナ禍はビジネスのあり方にも変化をもたらしました。顧客との質の高いセールス・コミュニケーションをオンラインでも実現するために、営業社員へのアンケートとインタビューからオンライン営業のあり方をまとめて提案しました。
■空き家買取専科様
2020年個人プロジェクト(11期 篠原)
社会的な問題となっている空き家問題を解決するために、専門家へのヒアリングや潜在顧客層130名以上へのアンケート、インタビュー等を通じて問題構造や所有者の心理などを分析し、問題を未然に防ぐためのプロモーションを提案しました。
ゼミメンバー紹介
静岡県立大学国保ゼミの学生たちをご紹介します。
これまでの実績および受賞歴
2023年 | 公益財団法人日本生産性本部(東京)の委託で、産学官連携の「地域生産性向上プロジェクト」を実施。オープンラボを活用して、3つのプロジェクトのトライアルと発表会を実施しました |
---|---|
2022年 | 公益財団法人日本生産性本部(東京)の委託で、産学官連携の「地域生産性向上プロジェクト」を実施、静岡発・学生が主役の地方創生を提案 https://chihousousei-college.jp/e-learning/school/students_shizuoka.html |
2019年 | 前年に引き続き、沼津市商工会の依頼により沼津一店逸品プロジェクトに携わる |
2019年 | 国保研究室の「KOKULABOフューチャーセンター」がグッドデザイン賞(教育・推進・支援手法)を受賞 |
2019年 | フューチャーセンター開催が通算200回目を超える |
2018年 | 沼津市商工会の依頼により、原地区の魅力を再発見する沼津一店逸品プロジェクトに携わる |
2018年 | 大学生観光まちづくりコンテスト運営協議会「大学生観光まちづくりコンテスト2018」茨城ステージにて茨城県奨励賞を受賞 |
2016年 | 大学生観光まちづくりコンテスト運営協議会「大学生観光まちづくりコンテスト2016」大分ステージにてツーリズムおおいた会長賞を受賞 |
2015年 | 日本経済研究センター・日本経済新聞社「第6回大学生が企業と共に考えるGSR(Global Social Responsibility/地球規模での社会的責任)のアイデア・コンテスト」にて最優秀賞を受賞 |
2014年 | キユーピー醸造株式会社様と共同で若年層の酢の消費量を増やすためのアイデア提案を行い、社員向けワークショップ開催や大学祭でのテスト販売を実施 |
2013年 | 企業や地域の依頼に応じた出張ワークショップ(フューチャーセンター)を開始 |
2012年 | 地元企業と共同で土産商品「茶の和」を開発・販売、新静岡サービスエリアでの発売初日はうなぎパイを抜いて販売数1位となる |
2011年 | 2期生が地元商店街と学生のコラボレーションによる活動「地域コラボプロジェクト」をスタート、現在まで続く大学生と商店街の交流の礎をつくる |
2011年 | 国保ゼミ1-2期生とともに、中央精工株式会社様からの奨学寄附金をもとに日本で初めての大学生運営によるフューチャーセンターを設立 |
アニュアルレポート
国保ゼミでは多くの方々のご支援への感謝をこめて毎年活動報告書を作成しています。
※PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Readerが必要です。