職場の経営学 研究会 第5回「ジョブ・クラフティングと育休経験 -ライフイベントをキャリアのブランクにしないために-」を開催しました
2021/03/23
お知らせ
概要
今回の研究会では、組織行動論の領域で注目されるジョブ・クラフティングという概念を使って、育児休業経験を捉えます。女性の育休取得率は8割を超え、復帰率がほぼ100%の企業も増えてきています。また男性新入社員の約8割が育休取得を希望しているというデータもあり、男性育休の義務化が実現すれば男性の育休取得者は確実に増えるでしょう(「男性育休、22年4月から企業に周知義務」日本経済新聞)。育休取得者が増えることで、取得するか否かではなく、「どのように取得するか」を検討するフェーズになりつつあります。育休取得後のキャリアを見据えた、育成計画やキャリアプランが必要になるでしょう。育休は単なるキャリアのブランクではなく、育児と仕事の両立を前提としたニューノーマルな働き方への移行期間にするためには、働く個人や職場はどういう視点が必要なのでしょうか。この春に育休から復帰する人、また育休義務化にあわせて育休取得を検討している個人や企業への応援の気持ちを込めて、今回は参加費無料です。
ゲストスピーカー:
- 星埜 邦彦
東京都立大学大学院経営学研究科経営学専攻経営学プログラム(MBA)博士前期課程在学(令和3年3月まで)。東京都主税局課長代理。平成22年に東京都で採用。総務局・交通局において、人事関連業務を中心に従事。平成30年に管理職選考(1次選考)の審査を受け、管理職候補職員となる。平成31年より現職。平成28年に第一子が出生。令和2年に第二子が出生し、約1ヶ月の育児休業を取得。4歳の長女と8ヶ月の次女の父として育児を継続中。東京都立大学大学院では、「育児休業経験が復職後の個人に与える影響について-ジョブ・クラフティングへの効果に着目して-」というテーマで、修士論文を執筆。 - 藤澤理恵
株式会社リクルートマネジメントソリューションズ組織行動研究所主任研究員。人事コンサルティング、心理統計を活用したテスト・サーベイ等の商品開発などを担当したのち、2007年と2010年に育児休業を取得。会社や仕事を一時的に離れる経験を通じた変化や成長に関心を持ち、2013年に東京都立大学大学院に進学(修士課程の2年間は休職)。「越境」と「ジョブ・クラフティング」をテーマに研究を進め、 2021年3月に東京都立大学大学院 社会科学研究科 経営学専攻 博士後期課程修了予定。3回あわせて5年半の休職を経てもなんとかやれてきたし、友人も増えて、子どもはかわいいし、わりといい人生だなと思っています。 - 高尾 義明(東京都立大学経営学研究科教授)
くわしいプロフィールはこちら。代表作として『はじめての経営組織論』(有斐閣,2019年)や「ジョブ・クラフティングの思想―Wrzesniewski and Dutton(2001)再訪に基づいた今後のジョブ・クラフティング研究への示唆―」(『経営哲学』2020年)など。 - モデレーター国保祥子(静岡県立大学経営情報学部准教授)
経営学者。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科非常勤講師/早稲田大学WBS研究センター招聘研究員/株式会社ワークシフト研究所所長。厚生労働省イクメンプロジェクト推進委員(2017年~)、内閣府男女共同参画推進連携会議議員(2019年~)。専門は組織管理論、組織行動論。
開催方法とタイムスケジュール
09:00-10:00 第1部 ゲストスピーカーによるプレゼンテーション
10:00-10:30 第2部 ディスカッション
※オンライン開催(ZOOM利用)です。お申し込みいただいた方にのみZoomのURLをお知らせします。
※第2部はカメラ・マイクが使用可能な形でご参加ください。
※第1部のみの参加でも結構です
※Zoomへのログイン時は、お申し込みいただいたお名前の表記としてください。お申し込みリストとの照合ができない場合、入室を許可できないことがございます。
※終了後3日間はアーカイブ視聴が可能です。
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